人が古くから続けてきたものをつくるという当たり前の行為を、つくり手や使い手、環境、素材、持続性など、さまざまな視点・立場から見直す動きが各地で生まれています。福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方や伝統工芸の可能性を模索していくプロジェクト「NEW TRADITIONAL(以下ニュートラ)」に取り組んできました。
ものづくりを通してひととものと環境をつなぎ、生活やしごとをより豊かにしていくことをめざしたものづくりの実践をご紹介します。
【概要】
会期:2022年2月15日(火)- 5月15日(日)
※休館日、営業時間は心斎橋PARCOに準じます。
会場:SkiiMa Collection Booth(心斎橋PARCO 4F)
【展示内容】
・「春日大社境内の杉から生まれた燭台」
枯損木や風倒木となった木に、新たな生命を吹き込み、人の暮らしの中で祈りや豊さに寄り添うもの
・「NEW DANTSU」
山形の障害のある人の表現からうまれた高密度の手織りの絨毯・緞通(だんつう)
・「お蚕さんプロジェクト」
障害のある人とともにお蚕さんを育て、お蚕さんや桑について学び、養蚕や絹などの文化や歴史、絹糸を使ったものづくりの展示と、プロジェクトで行った取り組みを綴った書籍紹介
・「Good Job!センター香芝の張り子」
手仕事と3Dプリントなどのデジタル工作技術を組み合わせた張り子
※会期途中で一部の展示内容を変更する可能性がございます。
令和3年度 文化庁委託事業「障害者等による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」
■NEW TRADITIONAL
「NEW TRADITIONAL」プロジェクトは、一般財団法人たんぽぽの家が2019年からはじめた取り組みです。つくり手、つたえ手などアドバイザーとの討論会、工房や作家へのスタディツアーやトークセッション、技術交流のためのレジデンスなどを実施。ものづくりの実践や販売を行うとともに、展覧会「わたしのニュートラ」の開催や広報誌「NEW TRADITIONAL PAPER」の作成など、情報の発信や学び合う場づくりを行っています。
■Good Job!センター香芝
誰もがはたらく喜びを実感でき、
主体性をもって暮らせる社会へ
Good Job! Centerは、障害のある人とともに、アート・デザイン・ビジネスの分野をこえ、社会に新しい仕事をつくりだすことをめざしています。一人ひとりの表現の豊かさのように、はたらき方もまた多様であるはずです。個人、企業、地域の垣根をこえ、だれもが能力を発揮できる社会の実現に向けて、さらなる提案・実践を展開していきます。