月刊「アクロス」1980年7月号
Image by: ACROSS
パルコのファッションとカルチャーのシンクタンク部門「ACROSS」編集室は8月12日に、27年ぶりの書籍『ストリートファッション 1980-2020―定点観測40年の記録』を発売しました。出版を記念してSkiiMa KICHIJOJIでは、1977年~1998年に発行された雑誌「アクロス」バックナンバーを展示しています。毎月の「定点観測」の記事だけでなく、それぞれのストリートファッションが生まれた背景の時代・社会を分析した記事もご覧になれます。ぜひ、ご覧ください。
※閲覧時にはドロップイン(¥1,100~)のご利用が必要となります。
<書籍紹介>
『ストリートファッション 1980-2020―定点観測40年の記録』
超ロングセラーの書籍『ストリートファッション 1945-1995』(1994年)の続編。
昭和~平成~そして、令和の若者とファッション・カルチャーの変遷を写真とインタビューの綿密なエビデンスとともに再編集された日本のファッション現代史を俯瞰する決定版!
「街はメディアだ! 」。
街は国やディベロッパーがつくるものではなく、「使う人=私たち」のものであるという考え方から、ACROSS 編集室が1980年8月より毎月、渋谷、原宿、新宿 の3地点で実施してきた「定点観測」は、スナップに加え、1対1でじっくり対話するデプスインタビューを行っています。それより見えてくる若者たちのリアルな姿を、着用していた服、愛読雑誌など、40年間で集めた約3万人のデータから約180人を抜粋し収録。さらに「カラス族」や「渋カジ」「裏原宿」「コギャル」「森ガール」「シティボーイ」などそこに沸き起こったさまざまな流行現象をピックアップし解説します。膨大なデータを駆使するAIによってあらゆることが最適化される今、わたしたちの行動や思考、ともするとクリエーションの源泉までも「外部化」され、結果的には多様性が失われているのではないか、という新しい課題も浮上してきます。
変化の激しい時代こそ、真の変化を捉えるには、社会現象や生活の変容をありのままに記録し研究する「定点観測」がリアルな情報として価値が出てきます。パルコのファッションとカルチャーのシンクタンクACROSS編集室が捉えた、若者とファッションの緻密なエビデンスとともに編纂した永久保存版です。
・編著: 「ACROSS」編集室
・発行元: PARCO出版
・発行: 2021/08/12
・版型: A5判変形/352PS
・ISBN: 978-4-86506-367-7
・本体: ¥3,080(本体価格:2,800円)
*PARCO出版:新刊紹介ページhttps://publishing.parco.jp/
「ACROSS」編集室
「ACROSS」は、1977年に設立したパルコのファッションとカルチャーのシンクタンクが運営するメディア。 1980年8月より毎月、渋谷、原宿、新宿の路上で、若者と風俗を観察・スナップ・インタビューする「定点観測」を基礎研究とし、ファッション・カルチャーを研究しています。
前身は1974年創刊の売上分析をメインとした『PARCOレポート』というマーケティングレポート。その後『月刊アクロス』、『月刊ACROSS』、『流行観測アクロス』、さらに2000年10月にオンラインマガジン『ACROSS』として新創刊。誌名やデバイスを変更しつつも、若者とファッション、カルチャー、都市、ライフスタイルを独特のエスノグラフィックリサーチから読み解く姿勢は変えずに2021年現在、「ストリートファッション・マーケティング」をコンセプトに、外部企業等との共同研究や、マーケティングリサーチ、コンサルティング業務なども受託しています。
https://www.web-across.com/